【第10回】ゴーヤ

あつ~い夏です。夏野菜と言えば…ゴーヤー!! そうですあのイボイボのにが~い野菜ゴーヤを今回はPICKUPしていきたいと思います。

一昔前までは、あの苦さゆえになかなか一般消費者の方々に好まれなかった(沖縄以外)ゴーヤーですが、近頃ではどこのスーパーでも見かけられます。夏に合わせて特売なんかもよくされていますね。

それではゴーヤーの知られざる? 素顔を覗いてみましょう!

うんちく


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ニガウリ(苦瓜) ツルレイシ ゴーヤー : ウリ科ニガウリ属

原産は熱帯アジア。一年生つる性草本です。中国南部から東南アジアなどで重要な野菜として食されています。もちろん日本では沖縄でもっともメジャーな野菜とされています。

「ゴーヤー」という名はもともと沖縄の呼び名で、実際はニガウリと呼ばれます。単に「レイシ」とも呼ばれますが本当の呼び名ではありません。ライチのことをレイシとも呼びますのでよく間違われたりもします。

果実の形状は短楕円形のものから長円筒形のものまでさまざまです。色も白、淡緑色、緑色とあります。

白いものはサラダゴーヤーと呼ばれ、緑色の濃いものより苦味も少ないのが特徴です。表面は皆さん知ってのとおりイボイボ。このイボイボも尖ったイボのものもあれば、先の丸くゴツゴツしたようなものまでいろいろあります。アバシゴーヤーという沖縄特有のゴーヤーがありますが、このゴーヤーはイボも大きく尖っておらず、大きさもかなりの大きいものまであります。種は果実の中心に綿のような繊維に覆われており、熟すと真っ赤に色づきます。熟した種は甘く、ヌルッとしています。この種がダイエットに効果があるなんていわれたこともあります。果実は熟すとオレンジ色に変わり、食べてもまったく苦くなくなってしまいます。

日本で栽培される主な品種として、群星(むるぶし)、汐風(しおかぜ)などがあり、沖縄以外でも、宮崎、鹿児島、熊本などで多く栽培されています。

なんといっても栄養豊富なのがゴーヤー! 特にビタミンCの含有量が極めて多く、ミネラル分も多く含んでおります。沖縄が長寿王国である理由が分かりますね。

調理法は、半分に切ってから、スプーンなどで綿ごと種を果実からすくい取ります。後は細かく刻んでから炒めたりして食します。刻んだゴーヤーはよく塩もみしてから水にさらすとさわやかな苦味になるといわれています。お浸しや漬物などにもできます。近頃では健康飲料などでゴーヤージュースとして飲まれたり、乾燥させたものを砕いてゴーヤ茶にして飲まれたりもしています。


注意: 見た目はゴツイが武器としては使用できません

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健康野菜の代表とも呼べる夏野菜の王様ゴーヤー。このゴーヤーの苦さも慣れてくるとクセになってくる人も多く、ここ数年での消費量の増加には目を見張るものがあります。皆さんもゴーヤーを食べて沖縄だけでなく、日本全体をさらに長寿大国にしましょう!

担当者の語るゴーヤー


あまりにも綺麗なゴーヤだったので見とれている担当者

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カネク青果のゴーヤー担当のTです。そうです、どこぞのコーナーでも登場するTであります。

私はゴーヤーを担当するようになって約7年半ほどになりますが、始めのうちはゴーヤーが大嫌いでした。食べるのキライ、販売するのキライ…マヂ嫌いでした。しかし今では売るのは大好きです。食べるのは…未だにキライっす。

しかしなぜ今は売ることが好きになったかというと? 答えは単純です。とても売れるようになったからです。ここ数年ゴーヤーの売れ行きは格段に増えています。数年前から続く(現在も続いてるのだろうか?)沖縄ブームの波に乗り、特に夏場の消費量はかなりのものとなりました。

やはり担当としましては売れる商品は好きになりますよねぇ。この調子でず~っと売れる商品であってほしいものです。

数年前までは沖縄産だけが通年の出荷でしたが、今では宮崎産なども通年出荷が可能となりました。意外と暑い時期だけの野菜と思われがちですが、実は一年中食べられる野菜なのです。みなさん! ゴーヤーは一年中食べましょう!!